2023年2月13日月曜日

【八代・春光寺】ひとり吟行のおすすめスポット四季の花々と25基の句碑

 【八代・春光寺】

ひとり吟行のおすすめスポット

四季の花々と25基の句碑

画像:karimero
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今回のカリメロ帖は、落ち着いた「和」の時間を過ごしたい方におすすめの、ニッチで素敵な、ひとり吟行のおすすめスポット、八代の春光寺をご紹介します。

※吟行とは、詩歌を作るために景色の良いところや名所旧跡にでかけていくこと

自然にどっぷりつかって、ゆったり自分と対峙したい方に、ひとり吟行はぴったりです。

そして、奥ゆかしく由緒ある春光寺は、ひとり吟行に最適なスポットです。


と、その前に、一冊の句集を先にご紹介。


句集「花の屑」

写真:karimero

ここに、一冊の句集があります。
句集「花の屑」

著者は故人で生前は春光寺名誉住職だった、春光寺花屑(しゅんこうじ かしょう)和尚。

熊本県芸術功労者(俳句部門)の受賞歴のある著名な俳人で、日本画の堅山南風や、「竜馬がゆく」の著者司馬遼太郎などをはじめ、多くの文化人、歴史人と親交があった八代の郷土史家でもあります。



この句集「花の屑」の中に「句碑守」(24句)というのがあります。

散る花に空美しき虚子忌かな」  ※虚子忌(1959年4月8日の忌日)
花人と虚子を語りて句碑に佇つ

このほかにも、「花の屑」には、春光寺敷地内にある、俳人高浜虚子の句碑を守り、虚子を偲ぶ句がたくさん収められています。


そして、中にはこんな句もあります。

童謡の作詞一途や短夜を

八代のかっぱ伝説や、川でおぼれかけた孫が助かったことへの感謝などから、花屑和尚は、「かっぱ」をモチーフに、かわいい童謡を作っていたという話も耳にしたことがあります。
(平成の良寛和尚みたいですね)

句集「花の屑」に掲載されている句は、平成13年11月、花屑和尚、95歳の時にまとめられた253句です。


25基の句碑を訪ねて

春光寺には、境内、裏山にある古廟、新廟を含め、あちこちに、全部で25基の句碑があるといわれています。

高浜虚子の句碑をはじめ、日本の文化に影響を与えた文化人の句碑と出会うことができます。
(ただし、彫られている文字の中には経年劣化が進んでいて判読しづらいものもあります)



もちろん、花屑和尚の句碑もあります。


春光寺の紹介

春光寺は八代城主松井家の菩提寺で、静かなたたずまいの、こじんまりとして、清楚なお寺です。
(だからこそ、ひとり吟行には、最適の環境で、程よい距離の、おすすめの散策コースです)

臨済宗南禅寺(京都)の末寺、寺号は、松井家初代康之の法名「春光院英雲宗傑」に因んで春光寺となったそうです。

明治10年(1877年)の西南の役では、この地が戦場となり、所々に弾痕が残っているそうです。


現代では四季折々の花々が、とても愛らしく、そして美しく境内を咲き包んでいます。

背後の山には古麓城(中世の八代城)があり、天正15年(1587年)豊臣秀吉が八代に滞在した際には、ここでポルトガル宣教師ルイス・フロイスらと面会したといわれています。

春光寺の山門は、八代城三の丸から移築された、永御蔵門。
よく見ると松井家と細川家の家紋が施されているそうです。




春光寺の春

写真:karimero

写真は駐車場から撮った、春光寺の春の様子です。
写真左に写っている建物は、花屑和尚が生前、作句に使っていた庵です。
本堂は駐車場から、石段を上ったところにあります。

更に本堂裏の山にも桜があり、句碑にかかる花びらには、格別の趣があるそうです。

散る花に空美しき虚子忌かな」   春光寺花屑

花人と虚子を語りて句碑に佇つ」  春光寺花屑


上記の句が詠まれたのも、こんな桜の頃だったのでしょう。


春光寺の紫陽花


写真:karimero

春光寺は句碑寺としても有名ですが、もうひとつの別名があり、紫陽花寺(アジサイデラ)とも呼ばれています。

駐車場から本堂へと続く紫陽花の花は、砂糖菓子のような柔らかな色合いで、幻想的です。

紫陽花の大小の花の鞠(まり)が、風に揺れると、その間から、花だいこんの紫の小花が見えるのもなんとも愛らしく風情があります。

どこから来るのかはわかりませんが、運がよければ、飛ぶ宝石とも呼ばれる翡翠(かわせみ)と、遭遇することもあります。
(karimeroばぁばは、墓所から古廟のある裏山の方へ飛んでいくのを見たことがあります)

そういえば、八代市の市の鳥は翡翠(かわせみ)でしたね。

ちなみに、翡翠は、6月を主に5月から7月の三夏、つまり夏の季語だそうです。





春光寺の秋と冬

秋は、コスモスが咲き、桜の葉の紅葉がきれいです。

桜紅葉の中に、落ちているどんぐりを見つけることもあります。

凍空を裸木が支えているような、凛とした冬の春光寺も吟行にはおすすめです。

古道の周りをよくみれば、冬苺のキラキラした赤い実を見つけられることもあります。



大切なあの人への想い、感謝、そして自然への畏敬の念。

難しく考えずに、季節の言葉(季語)を一つ入れて、感じたままを言葉に変えて綴ってみてはどうでしょう。

禅寺の厳かな空気の中で生まれ来る、自分だけの17音

あなたの言葉で書き留めてみませんか。


ひとり吟行におすすめのアイテム

吟行に携帯するものと言えば、一般的には歳時記(季語を集めて解説している書籍)と、俳句手帳ですね。

(現代では、スマホ、またはiPadひとつあれば事足りるのかもしれませんが)


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アナログ派のkarimeroばぁばのひとり吟行のおすすめアイテムは、俳句手帳の代わりに、B6サイズのミニスケッチブックとロールペンケースに入った水彩色鉛筆のセットです。


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スケッチブックだと、一度開けば、書いている途中でページが閉じてくる面倒もありません。



かさばらず、使っていても散らかりにくいので、スケッチすることや、句を推敲することに集中しやすくて便利です。




そして、スケッチした絵に句を添えると、そのままひとり吟行の作品集兼思い出ブックが一冊出来上がります。

リュックサックなど、両手をフリーにしておけるタイプのかばんを利用すると、動きやすく便利です。


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靴は、自分にも自然環境にも優しい、スニーカータイプがよいでしょう。
(春光寺は八代市の有形文化財に指定されています)


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春光寺のちかくには、野鳥の森があります。
そのおかげか、春光寺でも意外と近い距離で、様々な野鳥に出会うことがあります。

野鳥が好きな方は、せっかくなので、コンパクトな望遠鏡、もしくはデジタルカメラも備えておくとよいでしょう。


自然に包まれた環境ですので、虫さされ予防に、虫除けグッズや、虫刺されの塗り薬なども準備しておくと安心です。






作句やスケッチに夢中になると忘れやすいかもしれませんが、途中の水分補給もお忘れなく(^^♪


【八代・春光寺】ひとり吟行のまとめ

写真:karimero

今回カリメロ帖でご紹介したのは、ひとり吟行におすすめのスポット、八代・春光寺でした。




春光寺(臨済宗南禅寺派)八代城主松井家歴代の当主と家臣の菩提寺

所在地:〒866-0803 熊本県八代市古麓町971

車数台分の駐車場があります。

(旅情を満喫するには公共交通機関のご利用がおすすめです)



多くの俳人、史家、文化人に愛され続けてきた春光寺。

歴史的にも文化的にも貴重で趣のある古寺です。


25基の句碑。

四季の花々。

野鳥のさえずり。

にぎやかな観光スポットから離れているからこそ、ひとり吟行におすすめのスポットです。


禅寺の静寂の中で、あなたもゆったりと自分と向き合ってみませんか。






最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この記事の中の一行でも、ほほえみのタネになれば幸いです。

カリメロ帖へのまたのお立ち寄りお待ちしております。

 



皆様の明日が平和でありますように。

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