カリメロ帖: ミナマタ、水俣、映画、ユージン・スミス、写真家、ほっとたいむ

ミナマタ（水俣）が映画に！ジョニー・デップがスミス氏役？

写真：karimero

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「水俣撮った米写真家映画化へ　ジョニー・デップ演じる」や「ジョニー・デップ実在の写真家ウィリアム・ユージン・スミスさん役に挑戦」など、10月24付け以降の日付の

デジタル版新聞はじめ、いくつかのネット記事で、ジョニー・デップの新作映画ついてのこんな表題を目にしました。（2018年10月29日）

これは、フェイクでしょうか？

真実でしょうか？

いや、真実であってほしいと願うkarimeroばぁばです。

2018年9月には水俣在住で、1972年ストックホルムの第1回国連環境会議に出席し、水俣病について世界に訴えた坂本しのぶさんへの取材があったようです。

坂本しのぶさんは第1回もやい音楽祭優秀賞の受賞社者でもいらっしゃいます。

（受賞曲「これがわたしの人生」は水俣市立水俣病資料館語り部室の館内で流れているそうです）2018年10月29日現在調べ↓

水俣市立水俣病資料館語り部室　水俣を歌った歌　

米映画誌ハリウッド・リポーターの発表として

写真集「水俣/MINAMATA」をもとに脚本制作

主演：ジョニー・デップ（ウィリアム・ユージン・スミス役）

監督：アンドリュー・レヴィタス

脚本：デヴィッド・K・ケスラー

制作会社：ハンウェイ・フィルムズ

撮影開始は2019年1月以降（水俣の風景もた入れた撮影も予定している）

以上が今のところの予定で、他の詳細については、まだ不明のようです。

※（）内は2020年3月9日追記分
（2020年2月20日、第70回ベルリン国際映画祭では、「Minamata」が招待上映され、出演した、ジョニー・デップさん、美波さん、真田広之さんらが、世界初上映に先駆けて記者会見したそうです）

ユージン・スミスってどんな人？

ウィリアム・ユージン・スミスは、一言でいうと、1970年代に妻のアイリーン・美緒子・スミスと連名で出版した写真集「水俣/MINAMATA」で、水俣病を世界に伝えた写真界の巨匠です。

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世界のミナマタから世界の水俣へ

karimeroばぁばが嫁いできた頃（30と数年前）、水俣は一時、世界のミナマタと呼ばれていました。

「熊本のどこに嫁ぐの？」と問われ、「水俣です」と答えると、一旦絶句されることが多い、そんな時代でした。

先人達の努力で、海は息を吹き返し、魚も安全に食べられるようになっていた、にもかかわらず、まだ風評被害が根強く残っていたのです。

現在は水俣を離れて生活していますが、水俣の温かい人情と美しい自然は、第二の故郷としていつも心の中にあります。

水俣の歴史や語り部についてはこちら→水俣市立水俣病資料館　

いち早く、資源ごみの分別に着手し、海や山の自然を守り、世界のどこの国や地域にも同じ轍を踏ませぬようにと、声を上げ続けてきた、水俣の地元の方々の地道な努力の成果は、現在の美しい水俣の海、山、川の自然のあちこちに表れていると思います。

水俣を舞台にしたジョニー・デップの映画が実現したなら、主演のジョニー・デップさんはもちろん、世界中の人に、美しく自然の恵みの豊な現在の水俣を「世界の水俣」として見てほしいと願っています。
できることなら、「のさり」を覚悟して、未来へと、知恵と命をつないでこられた、水俣の方々の足跡を、丸ごとそっと、そして、ずっと大切に見守ってほしいと心から願っています。