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2018年7月30日月曜日

ほんのいりぐち~命よ燃えろ心よ光れ~

ほんのいりぐち~命よ燃えろ心よ光れ~

写真:karimero

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karimeroばぁばは、 誰かが作ったもの、「作品」の中にかくれんぼしている、思いや願いという「宝物」を探しながら、作品の中を旅することが大好きです。
「ほんのいりぐち」では、そんな作品の中での旅遊びで、心惹かれたり、興味深かったりした作品をご紹介していきます。

今回は、栃木の女流詩人、小曽根俊子さん(2005年没 享年51歳)の著書をご紹介します。

小曽根俊子さんの詩集と自叙伝

小曽根敏子さんは「愛は藍色」「虹色の時」「夢咲き峠」の3冊の詩集と、「命よ燃えろ心よ光れ」という1冊の自叙伝を出されています。
詩集「虹色の時」の一節が、そのまま自叙伝の「命よ燃えろ心よ光れ」(1985年講談社)の表題になっています。

やなせたかしさんの装丁と挿絵


マイライフ社から1979年と1982年に出版された、詩集「愛は藍色」と「虹色の時」は繊細で優しくて、それでいて凛とした小曽根俊子さんの詩に、寄り添うように、やなせたかしさんのイラストが挿入されています。

写真:karimero

写真:karimero

組曲「虹色の時」~花~あなたの花を咲かせなさい

写真:karimero



小曽根俊子さんの詩には、作曲され、歌唱されている作品もあります。
私はふと立ち止まってしまった時に聞いている組曲があります。
小曽根俊子さんの詩集「虹色の時」からセレクトされた短編詩が組曲として歌唱されているのです。

中でも「花」という歌は短い歌ですが、私にとっては、優しくて心強い応援歌です。
組曲「虹色の時」の中から、「花」の歌詞の一部をご紹介します。

さあ 涙をふいて
あなたが花におなりなさい
さあ 涙をふいて
あなたの花を咲かせなさい
探しても探しても
あなたの望む花がないなら
自分がそれに おなりなさい おなりなさい

組曲「虹色の時」







私はターニングポイントで、何度この歌に背中を押してもらったことでしょう。

今回は歌詞としての「花」を紹介しました。
機会は少ないかもしれませんが、どこかの図書館などで、詩集「虹色の時」に出会うことがあったら、詩としての「花」もどうぞ味わってみて下さい。

トッコはわたぼうしになった


トッコはわたぼうしになった―脳性麻痺にまけず愛に生きる詩人・小曽根俊子 (くもんのノンフィクション・愛のシリーズ (7))
著者:森下研(児童文学作家)
写真:保坂高明
絵:やなせたかし
出版社:くもん出版(1985年)
女流詩人小曽根俊子さんを知る入口となる一冊です。
改めて、小曽根俊子さんが遺して下さった詩という財産に感謝します。

1981年の夏の世界わたぼうし音楽祭で、小曽根俊子さん作詩の「小さな一歩」が大賞曲として歌唱されてから37年たちますが、今年(2018年)も奈良文化会館国際ホールでわたぼうし音楽祭が開催されます。8月5日(日)(開場13:30開演14:00終演17:00)
詳細については「たんぽぽの家」のHPを検索の上、ご確認下さい。

ホームページはこちら→ わたぼうし音楽祭|たんぽぽの家

今回は栃木県の女流詩人小曽根俊子さん関連の作品をまとめて紹介させていただきました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

あなたにとって明日もよい一日でありますように。
またのお立ち寄りをお待ちしております。